薪ストーブの除湿能力を調べたら、やはりなかなかのもので、こりゃ加湿器があった方が良さそうだぞとなったのは以前に書いた通り。
わが家のリビングダイニングは40畳近くあって、しかも吹き抜けになっているので、かなり大型の加湿器じゃないと間に合わないと思われます。もしくは複数台設置するか。
加湿器の能力は1時間に何mlの水分を加湿できるかで知ることができます。今回は家庭用としては最大クラスの1500ml/h以上のものの中から選ぶことにしました。
加湿能力以外に、どのような方法で加湿するかも選ぶ際のポイント。
加湿器の方式とそれぞれの特徴
スチーム式
電気ポットと同じような仕組みで、お湯を沸かしてその蒸気で加湿するタイプ。
メリットは加熱するので衛生的であることや音が比較的静かなこと。
デメリットは消費電力が大きいことと蒸気が熱いこと。
気化式
水を含んだフィルターに風を当て気化させる方式。
メリットは消費電力が少ないこととカビなどの菌を撒き散らす危険が少ないこと。
デメリットは素早く加湿できないことと、ファンの音がうるさいこと。あと、出てくる風が冷たい。
超音波式
超音波で水を細かくし加湿するタイプ。霧吹きみたいな感じ。
メリットは加湿スピードが速く、消費電力も少ないこと。音も静か。
デメリットは手入れを怠ると雑菌が繁殖し、空気中にばら撒かれることと、水分中のカルキやミネラル分まで一緒に飛ぶので、それらが家中のものに付着して白く汚れること。加湿器病の原因になることもある。
加湿器から放出される細菌やカビなどの微生物を長期にわたって吸い込んだ場合に起こるアレルギー性の肺疾患
ハイブリッド式
ヒーター+気化式、スチーム+超音波式など、複数の方式のいいとこ取り。
デメリットは値段が高めであること。
僕らが選んだのはダイニチのHD-182という機種で、気化+温風気化のハイブリッド式です。
2017/10追記:2017年の新モデルで、さらにパワーアップしたHD-242が出たようです。驚きの2400ml/h!
ダイニチのHD-182
1時間に1800mlという、家庭用としては最強の加湿量を誇る機種。
素早く加湿できないという気化式のデメリットを、温風を使うことで解消しています。湿度が上がってきたらヒーターを切って低消費電力で動作します。ecoモードに設定することで、ヒーターを使わないようにすることも可能。
6Lのタンクを二つ装備。水を足す頻度が減るので助かりますね。とはいえ1800ml/hの加湿能力なので、仮にフルパワーで運転し続けたとしたら7時間もたないくらいなんだけどね。
フィルターやトレイは抗菌加工されていて、雑菌の繁殖を抑えてくれます。
操作部はとてもシンプル。湿度表示やタイマー設定、運転モードの切り替えなど。
湿度設定は50%、60%、70%に設定可能。
本体の横から吸気して、上部から加湿した空気を吹き出します。気化式なのでモクモクした蒸気などは見えません。出てくる風はひんやりとしているので、近くにいると寒く感じるかもしれません。
一応静音モードがあるんだけど、それでもそれなりにファンの音がするので、寝室とかに置くと気になるかも。
使い始めたばかりでまだなんとも言えないけど、湿度は結構いい感じにキープしてくれてるようです。薪ストーブ焚いてても55%くらい。加湿器を置く前は3時間半で40%を切るくらいまで乾燥していたので、かなり効果はあるんじゃないかと思います。
ただね、かなりデカイです。存在感あり過ぎです。置き場所に結構困るんじゃないかと思われます。わが家では2階の端っこ、リビングからはあまり見えないところに設置しました。
あとデザインはただの四角い箱という感じで、あんまりおしゃれ感はないかな。好みは人それぞれですが。
まとめ
大きくて置き場所にはちょっと困るけど、家庭用最大の加湿量はやはりすごい。超音波式に比べて衛生的で安心。
吹き抜けの広いリビングの家にお住まいで乾燥が気になっている方や、店舗やオフィスなどにオススメですよ。
加湿能力が高いおすすめの加湿器
その他良さげな機種をいくつか。
ダイニチ HD-152
1500ml/hで、HD-182よりちょっと下の機種。それでも家庭用としては最大級の加湿能力。
アイリスオーヤマ SPK-1500
1500ml/hの加湿能力。
スチーム+超音波のハイブリッド式。一度加熱することによって超音波式のデメリットである雑菌などの繁殖を抑える。ミネラルを空気中にまき散らさないようにするフィルターを搭載しているので、家具などが白く汚れる心配がない。
ベンタ エアウォッシャー LW45 S
ドイツのメーカー。名前が示す通り、空気を洗う加湿器。
チリなどを水の中に閉じ込めて、部屋の空気をきれいにしてくれる。気化式。
好みの問題ではあるけど、デザインがかっこいいと思います。
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