薪ストーブユーザーにとって薪はお宝。
頭の中は常に薪のことでいっぱいで、木を見るたびに「あぁ、あれが全部薪だったら1年分くらいになるのになぁ」と考えているのです。それゆえ自宅の薪棚に薪がストックされていくのを眺めては、無上の喜びを感じるわけです。
この喜びをもっともっと増やすにはどうしたらいいか。
そう、薪棚を増やせばいいのだ!
以前、ツーバイ材を使った薪棚の作り方を書きました。
1万円以下で作れて、軽トラ3台分くらいの薪を収納することができるというもの。簡単でコスパもいいので、初めて薪棚を作る人にはおすすめなのですが、果たしてどのくらいの耐久性があるのかはわかりません。
わが家の薪棚はビニールハウスの中にあるので、2年経った今もまだまだ朽ちる様子はありませんが、雨ざらしの環境にある場合はちょっと心配です。
そこで、もっと頑丈な薪棚を作ってみることにしました。
単管パイプで作る薪棚
今回使用したのは、ホームセンターなどに売っている単管パイプ。
よく建築現場などで足場を組む際に使われているアレです。単管パイプを使うと、割と簡単に頑丈な薪棚を作ることができるのです。
今回は幅4m高さ2m、2列に積むことのできる大きさで作ることにしました。これで大体軽トラ平積み7~8台分の薪が収納できる計算です。
用意するもの
単管パイプ(48.6パイ)
- 4m……10本
- 2m……12本
- 1.5m……3本
- 1m……3本
クランプ……54個
ベースプレート……6個
敷石……6個
作り方
実は作成中に写真を撮っていなかったので、途中の写真はありません。いきなり完成図です。
構造自体はとてもシンプルなので、これを見ればだいたいわかってしまうと思うんですが。
とは言え気をつける点はいくつかあります。
こういう物はなんといっても土台が重要なので、敷石を同じ高さ&水平になるように根気よく調整する必要があります。レーザーを照射して水平を測るような機械があると便利。ちなみに根気よく調整したのは父であります。
土台ができたら、あとはクランプを使ってパイプを組んでいくだけですが、適当に組んでいくと結構歪みます。水平垂直を測りながら、可能な限りきれいな四角になるように気をつけます。
父「まあ良くない!」
ってやり取りを延々と繰り返しました。
こういうラチェットレンチがあると便利です。
実は最初は1段で作っていたのですが、さすがに2mの高さで1段は無理があったようで、数日後に薪が見事に崩壊。中間に4mパイプを4本追加して2段にすることでだいぶ安定するようになりました。
全部で8つの区画になります。大割、中割で分けてもいいし、樹種で分けてもいいかもしれませんね。
ちなみに棚の上に乗っている木枠は屋根になる部分です。このあと波板を張って完成となりました。
まとめ:長い目で見たらコスパ良し
単管パイプはいろいろな長さのものが売っており、特に自分でカットしたりする必要がないので楽チン。
地面が土の場合は土台を作るのが大変ですが、平らなコンクリートやアスファルトの上だったらそれすらも必要ないので、あっという間に作れると思います。
木製の薪棚に比べてデメリットな点はやはり価格。今回作成した薪棚は、以前作った木製薪棚2.5個分くらいの収納力ですが、材料費は4万円くらいかかりました。木製の薪棚が1台7000円くらいだったので、同等の収納量で計算した場合、2倍以上のコストがかかっています。
とはいえ、木製に比べて耐久性は高いので、長い目で見たらそんなに差はないはず。毎年防腐剤を塗る手間とか考えたら、単管パイプの方がコスパがいいと言えるかもしれません。
ちなみに下記のような既製品も売っているので、作るのが大変だなと感じる場合は検討してみるといいと思います。収納力と価格のバランスでいったらちょっと割高にはなりますが。
さて、あとは薪をじゃんじゃん割るのみだ!